耳を澄ますとき

だれかとの時間、こころに染み入る ことばの記録

2018-01-01から1年間の記事一覧

目の前の人の言葉によって、自分が生きていることを思い出す。

我々がただ語り、ただ話す(放す)ことが、実は一大事であること。そしてそれは「聞く者」がいて初めてアラハレる出来事であること。 だれかの言葉が長い時間をかけて、ようやく身に沁みてくる、ということがある。 「理解する」というより、文字どおり「身…

“自分を表現する” よりも “自分が現れてくる” ときの圧倒的な美しさ

しだれ梅、その影もまた美しい。 というより、むしろ影の存在が梅の美しさを際立たせている、とさえ感じる。 古語では「光」のことを「影」といったのだとか。万葉集や古事記では、太陽や月の光を表す言葉として「影」がもちいられているし、場合によっては…